マンションは建てて4、50年たつと外壁や屋根が強い日射や風雨に曝され続け、更に、大気ガス中に含まれる粉塵等の影響を受けて徐々に劣化したり、腐食して寿命が近づいてきます。建物を長く使おうとするのならば建物が完成し、居住者の入居が済んだら早々にマンション管理組合を結成し、大規模修繕計画を作成して大規模修繕工事を着実に実行していく体制作りを整える必要があります。また、これとは別に平素から専門家にマンション共用部のチェックを依頼し、必要と判断される補修工事や設備、機器の交換工事等を行っていくことも必要です。鉄筋鉄骨造りのマンションでも年数の経過につれて大規模修繕計画に計上していない想定外箇所の劣化や腐食が増えてきて修繕積立金不足が表面化することもあります。従って、補修や取り換え工事費用が嵩んでくるので、マンション大規模修繕工事計画を作成した時に予定した工事費用を修繕積立金として毎月確実に積み立てながら限りある予算を柔軟に運用していくことも発生します。築年数の増加につれて工事項目が増えてきて限られた予算の枠内に収まらないようになると着工する順番決めにさえ居住者の意見が分かれてくることがあるので、平素から居住者間の意思疎通が必要になります。そのためにも居住者同士の付き合いが大切で、年に1、2度は集会室でお茶飲み会のような催しを行って風通しの良い管理組合にしておく努力が必要です。

マンション大規模修繕に必要なこと

マンション大規模修繕において成功したいと思うなら、どうしても見過ごすことができない大切なポイントがあります。その一つが業者選びです。マンション大規模修繕は、非常に大規模な工事となりますし多額の費用がかかる工事となるため、信頼できる業者選びは欠かせません。全てを管理会社に委託してしまうのではなく、質の良い工事を適正な価格で提供してくれる業者を選ぶようにしましょう。マンション大規模修繕において失敗しないためのもう一つのポイントは、どこまでの部分を所有者が修繕すべきなのか、その区別をはっきりさせておくことです。例えば、共有部分については管理組合が修繕を行なう責任を持っています。さらに、修繕を行なう時期についての規則はないため、保証期間や耐用年数などの要素をよく考慮して実際的な計画を立てることができるでしょう。

マンション大規模修繕は何度もやってくる

分譲マンションを買えばいずれマンション大規模修繕をしなければならなくなります。その最初の工事は約12年後を目途にすることが国土交通省から推奨されています。最初の大規模修繕工事は主に外壁や屋根などの補修工事となります。この工事の細かい内容は業者任せにしておくとかなりの高額となってしまうので、住民代表の管理組合が適正なコンサルタント会社を選定して、そのアドバイスのもとに自分たちの意見も加えて実行しなければなりません。普段お世話になってる管理会社に丸投げしていてはなりません。しかもこの工事は1度だけでなく何度もやってきます。外壁以外の場所では浄化槽やエレベーターや機械式駐車場、水道管など多岐にわたります。この1度で行う大規模な修繕工事はマンションの規模にもよりますが、100個規模のマンションなら1戸あたりで約100万円程度使用するものと考えておいたほうがいいかもしれません。この工事費の値切りは管理組合次第となります。しかし工事をはじめると途中で予期しない状況が発覚する場合があります。そのため追加の工事とその費用として約5から10パーセント程度出るものと想定の上で実行しなければなりません。